Triport IE～だからあなたも生きぬいて～

オーディオに詳しい方はもちろん、詳しくない方にも知名度は抜群のメーカーBOSEです。


これも有名な機種なのでいくらでもレビューはありますが、いわゆる原音忠実とは正反対の独自路線を走り、音のディテールで聴かせる雰囲気はこれっぽっちもない音の塊を楽しむ個性の強いイヤホンです。
低音の量が非常に多く、バンドものではベースがよく目立ってくれ、胸のあたりを打つような鳴りをします。
「映画館の低音がズシリと響くような音」、これをイメージしてもらうといいと思います。


それにしても・・・
低音が全体を覆い、中高音があまり出てこない
特に高音が相当抑えつけられているような・・・((+_+))


それなりに迫力はあるのですがいかんせん音の輪郭が非常に甘く、「ドン」ではなく「モワッ」としたなんとも中途半端な低音になっています。
解像度、明瞭感もかなり悪く薄暗い雲の中にいるような感覚です
音場は普通のイヤホンに比べたらやや広いかな？というくらい。


それなりにノリはありますが音のキレはダメ(；一_一)
最も得意なジャンルは・・・音楽鑑賞では使いどころが難しいというのが正直な意見です
あまり楽器の混ざり合いが多くない勢いで楽しむ音楽、例えばマキシマムザホルモンのような叫ぶ系、ジャズあたりかな(?_?)


ちょっと余談になるのですが、BOSEのイメージは？と言うと「世界的なメーカー、低音に評判がある、高価だけど高性能」という答えをよく目にします。
僕も利用しているモバゲータウンというサイトでも「BOSEはケタ違い、他のメーカーが聴けなくなる」と言った感想がとても多いです。
その中で特によく見かけるのが「さすがBOSE」というフレーズです。


さすが・・・
この「さすが」という言葉が表わしている通り、固定観念による影響が強いのではないかと思います
つまり「BOSE=高音質、低音が出れば出るほど高音質」、こんなイメージが定着しているように感じます
特に「オーディオにあまり詳しくないけどBOSEは知っている」人にとって、BOSEはルイ・ヴィトン のような「持つことに価値」があるブランド物の立場なのでしょう。


さて、音楽鑑賞では厳しいと書きましたが映画観賞ではなかなか相性がいいのでは？と思います。
映画は音の描写を楽しむようなものでもないと思うので、映画館に似た雰囲気をたい時はかなり使えます
映画用イヤホンとして販売してもいいのではないでしょうか(笑)

コメント 4

IEは使い所に困りますよね
それでも世間はさすがBOSE
この固定観念はいつから浸透したのやら
でも映画鑑賞とかには良さそうなのでこんど試してみます

by つきじ (2008-11-02 13:50) 

>つきじさん
コメントありがとうございます。
色々と評価は分かれているようですけど、僕もダメな方でした(；一_一)
悪い評価が出ていてもブランド価値は揺るがないでしょうね。

by まさゆき (2008-11-02 18:27) 

オーディオ関係では、「さすが」というより「しょせん」という形容詞がつく事が多いように思えますね。
僕も、in-earを持っていますがイヤホンを聴き始めてから間もない時でも「こりゃ、ひどい。」と思いましたからね。
ただ、AVのサラウンドに関しては結構良い線いっているような気がします。
やはり映画鑑賞のような迫力や臨場感優先の音に関しては、BOSEの低音は魅力的だと思います。
by benoit (2008-11-03 23:34) 

>benoitさん
コメントありがとうございます。
スピーカーもイヤホンも何かしら先入観が入ってしまいますよね。
｢人を見かけでは判断してはならない｣という格言？は人以外にも当てはまるんだなと実感しました(笑)
やはり映画との相性は中々いいですよね。
これからこの機種はVictorのSU-DH1とタッグを組ませ映画専門にしていこうと思います（*^_^*）
そういえばbenoitさんのブログへのコメントを再チャレンジしたのですがやはりダメでした(*_*)
｢こちらのホストからの受け付けは禁止されています｣みたいな警告が出てました。
by まさゆき (2008-11-04 02:07)