M-AUDIO IE-40

最初の記事はＩＥ-40です。
名前や発売元こそ違いますがＵｌｔｉｍａｔｅ　ＥａｒｓのＴｒｉｐｌｅ　ｆｉ　10ｐｒｏと性能は全く同じ（はず）です。
10proではなくマイナーなこちらを選んだのは、在庫切れ、ただそれだけですｗ
買ってから家に帰る電車の中では「やっぱもう少し待った方が良かったかも・・」なんて後悔もしましたがじっくり眺めてみるとこちらのデザインの方がいい気がしたので結果的には満足でした。


<5proとの比較レビュー>

【外観】
今までのＵＥ製品に比べると本体がかなり太くなっています。



下位機種の5proは結構耳奥に入れても痛かったりはしなかったのですが、10proはそうはいかないようで無理に押し込むとすぐに耳が痛くなりました。
銀と黒のデザインは10proよりカッコいいと思います（10pro所持者さんスミマセン


【音質】
正直に言うと今まで自分の中ではＳＨＵＲＥ＞ＵＥというイメージがついていました。
5proがまだフラッグシップだった頃、もちろんこれはこれで音がいいのですが、ＵＥは商品のラインナップ、音質（Ｅ5Ｃ，Ｅ500）がSHUREと比較してあまりパッとせず自分の中で印象が薄かったこともありこういうイメージが定着していました。


が・・
そのイメージも10proの登場で一気に消え去りました。
5proに比べて全体の透明感、解像度がかなり増し、一番気になっていたこもり感もほとんど感じません。
5proでは若干ぼやけ気味でアタック感に乏しかった低音域が正確な輪郭、キレのおかげで迫力が増し、低音に比べ控えめだった高音がかなり主張してくるようになりかなりフラットなチューニングになっていると思います。
ボーカル、楽器の再現性、特に弦楽器、木管楽器、エレキギターのチョーキングのうねりなどのリアルさは数あるイヤホンの中でもピカイチではないでしょうか？


逆にボーカルの再現性はあるものの5proに比べて中音が前に出てくる感覚が減っておりエージングを十分にしたとしても5proほど聞きやすいボーカルにはならないでしょう。
UE特有の広い音場感（広いから良いというわけではないと思いますが）が若干狭まった感じもします。
全体の音を簡単に表すと「乾いた背景と水を含んだ音が上手く共存出来ている」といったところでしょうか。


【遮音性】
十分なレベルで6～8割方外音を遮断してくれます。


【その他】
UE，SHUREは共に下位機種との値段の差は約1万5千円でしたが、Ｅ5Ｃ→ＳＥ530に比べて5pro→10proの方が性能アップの差、そして単純に性能はＳＥ530より上だと思います。
そのことを考えたらＳＥ530より安いことはかなり良いと思います。
今のところ買って間違いないと思える数少ないイヤホン、そしてそれのトップに立つのが10proだと思います。